「ハザードに曝されても創造的に回復し、変化した環境に創造的に適応していく能力」と言われるレジリエンスの力。その能力を持つ「レジリエントな社会」とはどのようなもので、それを創造するためには、どのような取り組みが必要なのでしょうか。
「フューチャーセッション『レジリエンスの未来』」では、「避けようのない大きなハザード」を入り口に、「私たちが本当に望む『レジリエントな未来社会』」の姿を、多様な未来のステークホルダーの方たちと共に様々な切り口から探り、創造し、それに向かうための協調アクションを生み出してしていく試みに挑戦してきました。
そこからは、様々な連携やそれによる各種の活動も生まれてきました。
これらの活動を振り返ってみると、それは学びの場でもあると同時に、私たちの大きな反省の機会でもあり、リフレクションの積み重ねでもあったようです。
今回のセッションは、これまでの活動の一つの集大成であり、新たなスタートとなるセッションです。
これまでにアウトプットされたレジリエンスの未来に向かうための活動や提案を、東北の地で復興に取り組まれている方々や、世界中から集まってこられる災害対策に取り組まれている方々と共有するとともに、未来のステークホルダーである多様な参加者の皆さんと一緒に、これからの未来に向かう、「新たなレジリエンスの未来」を創造していきます。
また、インスピレーションスピーカーに国連本部からの委嘱で国連防災白書のコンセプトデザインを手がける竹村真一教授(京都造形大学)を迎え、今回の国連防災世界会議の開催意義や国連防災白書の読み解き方とともに、「レジリエンスの未来」を考える際に大切となる視点やアプローチについてのお話をいただく予定です。
多様性の中から生まれる、新しいレジリエンスの未来に向かう今回のセッションに、是非ご参加下さい。
講演者情報
インスピレーションスピーカーに国連防災白書のコンセプトデザインを手がける竹村真一教授(京都造形大学)を迎え、今回の国連防災世界会議の開催意義や国連防災白書の読み解き方とともに、「レジリエンスの未来」を考える際に大切となる視点やアプローチについてのお話をいただく予定です。
インスピレーションコメンテーター
竹村真一氏
1959年生まれ。京都造形芸術大学教授。Earth Literacy Program代表。東京大学大学院文化人類学博士課程修了。地球時代の新たな「人間学」を提起しつつ、ITを駆使した地球環境問題への独自な取組みを進める。
世界初のデジタル地球儀「触れる地球」(05年グッドデザイン賞・金賞、中型普及版は2013年キッズデザイン最優秀賞・内閣総理大臣賞を受賞)や「100万人のキャンドルナイト」、「Water」展(07年)などを企画・制作。2014年2月、丸の内に「触れる地球ミュージアム」を開設。環境セミナー「地球大学」も丸の内で主宰。Jwaveのナビゲーターもつとめる。
東日本大震災後、政府の「復興構想会議」検討部会専門委員に就任。また国連UNISDR(国連防災機構)より「国連防災白書2013」のコンセプトデザイン・ディレクターに指名される。
著書に「地球の目線」(PHP新書)、「Water」(ワールドフォトプレス)、「宇宙樹」「22世紀のグランドデザイン」(慶応大学出版会)、「地球大学講義録」(日経新聞社)、「地球を聴く」(坂本龍一氏との対談;日経新聞社刊)など。「宇宙樹」は高校の国語の教科書にも採録されている。